はじめて糖尿病とわかるケースも?!ペットボトル症候群とは?


掲載日2019-05-27

 気温の高い日に野外に出ると汗をかきます。冷えた清涼飲料水は口当たりがよく、つい飲みすぎてしまいがちです。ただ、多量の糖質を含む清涼飲料水を飲む過ぎると「ペットボトル症候群」になることもあるので注意が必要です。

 実はペットボトル症候群という名称は造語で、正式には「清涼飲料水(ソフトドリンク)ケトーシス」と呼ばれます。喉の渇きをいやすため、飲み物を摂るわけですが、得てして砂糖が入ったペットボトル入りの飲料を多飲することがおおいのでペットボトル症候群と俗称でいわれています。

清涼飲料水の中の糖質についてはコチラ参照してください。
  清涼飲料水と砂糖の関係 >>

 糖分の多いソフトドリンクを継続して多量に摂取することで血糖値が上昇し、血糖値を一定に保つために必要なインスリンの働きが一時的に低下するために起こります。インスリンが足りなくなると、吸収したブドウ糖をエネルギーとして上手に利用できなくなり、その結果として、体の中に蓄えてある脂肪などを分解してエネルギーとして利用せざるを得なくなります。そのときに「ケトン体」と呼ばれる代謝物が増えてしまい血液が酸性に傾きます。その結果、意識がもうろうとしたり、倦怠感があったり、意識がはっきりしなくなったりします。

 糖尿病の診断をまだ受けておらず、喉が渇くという症状が高血糖からくるものであることを知らない患者さんが陥りやすいです。上記のようなことが起きることで全身の倦怠感や眠気、多尿、のどの渇きといった自覚症状が現れてやっと医療機関を受診、そこではじめて糖尿病だとわかるケースも多々あり、とくにのどの渇く夏場に多いです。

喉が渇いてまた飲むという悪循環

 糖分の過剰摂取のために血糖が上がってしまうと、それを体のほうは薄めなければならいと感じ、さらに水分を欲するようになりそのため、さらにのどが渇きます。また血液の浸透圧も上がり(つまり濃くなるということ)そうなると結局、尿の量も増えてしまいます。そうなると体内から水分がさらに出て行ってしまうためさらにさらにのどが渇き、そこに甘い飲み物をさらに飲んでしまうという、“火に油を注ぐような状況”となり悪循環に陥ってしまいます。

 また、高血糖による多尿により脱水をきたすと、さらに高血糖になります。血液の浸透圧が上昇すると、からだの細胞の機能に異常が現れます。脳は高浸透圧の異常による影響を受けやすく、ひどい場合には意識がなくなるので、やはり早急な治療が必要となります。のどが渇いたときは、できるだけ水やお茶など糖質がないもので水分補給をしましょう。

 「カロリーオフ」や「カロリーゼロ」などと表記した商品もありますが、原則はそういうものでなく、何も入っていない水やお茶にしましょう。というのもこうした商品の多くは糖質の量を少なくしたり、体内で吸収しにくくエネルギーになりにくい甘味料を使ってはいますが、エネルギーがないということではありません。

・「カロリーオフ」は100ミリリットル当りのエネルギーが20kcal以下の場合
・「カロリーゼロ」は5kcal未満の場合にそう表示できるのです。

清涼飲料水と砂糖の関係 >>
糖質の入っていない炭酸水特集などいろいろ他にも記事を書いています。
糖質の入っていない炭酸(炭酸水)の特集 >>

※子供や10代から20代の若い世代が、糖質の多く含まれる清涼飲料水を大量に摂取すると、肥満や2型糖尿病などの生活習慣病につながるという報告もあります。お子さんや、お孫さんがいる方はこのことも知っていて損はないと考えます。


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