
良いかかりつけ医とは(2)
前回では、かかりつけ医とは?そしてかかりつけ医の利点についてお話ししました。では良いかかりつけ医を見つけたら 次はかかりつけ医をうまく利用してみましょう!それには患者さん側にも極意が必要です。その極意は病院、クリニックを受診する前に次の点を読んでください。
診察に適した服装
脱ぎやすい服装。化粧、マニキュア、アクセサリーはしない。
頭痛の患者さんが多く受診する脳外科や神経内科では、特にパフュームなど香水は極力やめましょう。(頭痛で受診されている患者さんの症状が悪化することがあります。

お薬手帳

お薬手帳は、保険証と一緒にしておきましょう。お薬手帳を利用すると、初めて受診する医療機関でも、過去の病歴や健康状態を正しく伝えることができ、適切な治療につながります。(災害時でも役に立ちます)
また、複数の病院や異なる診療科にかかっていても、薬の重複や、飲み合わせの悪い薬が処方されることを避けられます。
診察室では質問しましょう
医師の説明がわからなかったら 「わからない」と伝える。医師の説明を受けたその場で質問ができず、家に帰ってから、疑問や不安がわいてくることは良くあることです。
そういう場合は、疑問や不安をそのままにしないためにその場で尋ねることができなかったことを、メモしておいて次に受診するときに聞きましょう。
医師の話す用語、薬、検査などの疑問点は、遠慮せず質問しましょう。 ~医学の専門用語などが わからないのはあたりまえです。 黙っていると、医師は 『理解した』『了解した』と受け取ってしまいます。
重要な手術や検査、病状などの説明は、 家族や信頼できる方と一緒に聞きましょう。

看護師さんも良い相談相手

『そうは言ってもやっぱり先生には聞きにくいし、タイミングが難しいのです』という話もよく聞きます。その際は、そのクリニックの看護師さん、栄養士さん、リハさん、事務さんらスタッフに話して、そこから医師に伝えてもらうことも手です。
ただし大きい病院ではなかなかうまくいかないかも知れません。かかりつけ医になるようなクリニックや医院であれば結構有用です。
受診は、できるだけ診療時間内に
昼間、体調がおかしいな、と思ったら、早めにかかりつけ医に受診しておきましょう。できたら午前中がおススメです。その方が様々な検査すぐに行うことや病院を紹介する際の選択肢が増える可能性が大いにあります。
休日や夜間の救急医療機関は、あくまで緊急事態に備えるためのものです。医療スタッフや検査機器は重症の患者のために優先して運営されています。
このため、重症患者が多く受診する大きな医療機関では、時間外受診を希望しても、重篤でないと判断されたときには、診療を受け付けできない場合があります(翌日の通常診療時間まで様子を見てください)。
こういった理由からも、急病や緊急を要するとき以外は、通常の診療時間内に受診しましょう。
かかりつけ医を見つける時のチェックポイント
最後に、私がもし患者さん側に立った場合、かかりつけ医を見つける時のチェックポイントを考えてみます!!
医師の診察姿勢
訴えをきちんときいてくれますか?質問に対し、納得のいく答えが返ってきますか?
病気や治療の説明
丁寧に説明してくれますか? 副作用の説明は大丈夫ですか?
他機関との連携
他の医療機関との連携していますか?連携といってもピンキリなのですが、近隣の病院はもちろんのこと、他の開業医の先生らとのつながり(できたら顔の見える形でのつながりもある連携で)があることが大切です。
もし他の科のことで困った際であっても、かかりつけ医の相談した際、そのかかりつけ医の先生が信頼できる、様々な科の医師を紹介することができるか?医師一人ができることには限りがあるのでだからこそ、その場合は信頼できる医師に紹介できるというカードをたくさん持っているかかりつけ医をもつととても助かるはずです。
相性の良さ
医師も患者も人間同士。最後は相性です。相性のいいお医者さんを選びましょう。
まとめると
- 自分の生活圏にあって、自分がなんとなく相談しやすい先生が一番です。
- どんなに良い先生でも遠くにあっては行きづらいですし、どんなに近くにあっても先生とウマが合う感じがなければ、ちょっとしたことも相談できません。
実は意外にこの二つが大切だと思います!!