ゼロカロリー飲料って、本当に大丈夫なの? 現在、どう考えられているのか?まとめてみました。
医者には 甘い飲み物はやめるように言われてもついつい飲みたくなるのが人情、そんななかゼロカロリー飲料はで代用していますという方は多いのではないのでしょうか? (ちなみに 私は、現在はお茶か炭酸水にしています。炭酸水はお勧めです。)
しかし最近 ゼロカロリー飲料の弊害やリスクが報告され始めています。そこでゼロカロリー飲料と肥満の関係、ゼロカロリーの飲料と糖尿病の関係をまとめてみました。
まずは、2023年5月にWHOからも人工甘味料と減量に関する膨大な研究結果を分析した結果、「3カ月以内の短期的な実験」では被験者の体重やBMI、摂取カロリーを低減させる効果が示されていたことが判明したが、しかし一方で、「6~18カ月の長期的な実験」では体重を減らす効果は示されていないことが明らかになりました。
また、最大30年におよぶ長期的な追跡研究をまとめた結果、「人工甘味料を含む食品」を長期的に摂取した場合は2型糖尿病の発症リスクが23%増加し、「食卓塩のように消費者が後から食品に振りかけるタイプの人工甘味料」を長期的に摂取した場合は2型糖尿病の発症リスクが34%増加することが判明しました。さらに、人工甘味料の長期的な摂取によって心血管疾患の発症リスクが32%増加することも示されています。
上記の分析結果から、WHOは「人工甘味料を体重管理や生活習慣病の予防のために使用することは推奨しません」とリリースしております。
さらにゼロカロリー飲料と肥満、糖尿病との関係を検証したいくつかの研究があるので、以下にそのうちのいくつかを紹介します・
『Fowler SP, Williams K, Resendez RG, et al. (2008) Obesity (Silver Spring). 16(8):1894-900.』
この研究では、ゼロカロリー飲料(人工甘味料入り)の摂取が肥満のリスクを増加させる可能性が示唆されています。
この研究では、砂糖入り飲料、ゼロカロリー飲料、果汁の摂取と2型糖尿病の発症リスクとの関連が調査されました。ゼロカロリー飲料の摂取が糖尿病リスクを増加させる可能性が示唆されていますが、果汁の摂取とは関連がないとされています。
『Fowler SP, Williams K, Resendez RG, et al. (2008) Obesity (Silver Spring). 16(8):1894-900.』
この研究では、人工甘味料が腸内細菌叢を変化させ、糖の代謝を悪化させることが示されています。このため、糖尿病のリスクが高まる可能性があります。
これらの研究から、ゼロカロリー飲料が肥満や糖尿病のリスクを増加させる可能性が示唆されています。
以上より、ゼロカロリー飲料だから大丈夫とたくさん飲むことはお勧めできません。できたらやはりお茶か水、どうしても物足りないというなら、炭酸水としてみてはいかがでしょうか?繰り返しですが炭酸水お勧めです。私も飲んでいます。