掲載日: 2023-03-09

GLP-1 Web講演会

 注)気づきましたら去年9月以降も講演していたのですが、UPする時間なく半年たってしまいました。しばらく年度末なのもあるので、9月以降の活動をUPしてまいります。遅くなり申し訳ありません。

 去る9月2日、世界初の注射でなく内服でのGLP1受容体作動薬であるリベルサスについて講演してまいりました。

 2型糖尿病を効能・効果とする1日1回服用の世界初で唯一の経口投与可能なGLP-1受容体作動薬であるリベルサス錠をどう患者さんに勧めて行くべきか?を話してきました ちなみにGLP-1受容体作動薬とはどういう薬というと、

 「リベルサス錠」(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))は、2型糖尿病患者の食事および運動療法で効果不十分な場合の血糖コントロールの改善を適応とする糖尿病治療薬として承認されている、世界初にして唯一の経口のGLP-1受容体作動薬です。  GLP-1受容体作動薬は、主に膵臓に働きかけ、血糖値が高くなると、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる薬。主に血糖値が高くなるときに作用するため、低血糖を起こしにくい薬です。

 GLP-1受容体作動薬の効果は、経口薬であるDPP-4阻害薬より強く、血糖値がかなり高くなった人にも使用されています。食欲を抑える作用もあるため、体重を落としたい人にも向いていると考えられています。

 これまで注射薬(皮下注射)のみでしたが、「リベルサス錠」の登場により、飲み薬でGLP-1受容体作動薬による治療を受けられるようになり、治療の選択肢が増えました。  すでに治療に使われているヒトGLP-1アナログ製剤であるセマグルチドは、ペプチドを基本骨格とし、分子量が大きいことから消化管での上皮細胞透過性が低く、また、胃の分解酵素により分解されてしまうため、経口投与は適していませんでした。

 しかし、吸収促進剤であるSNAC(サルカプロザートナトリウム)を含有することで、胃でのタンパク質分解からセマグルチドを保護し、吸収を促進して、経口投与が実現しました。

GLP-1 Web講演会
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港南台内科クリニック