通院中断されてしまった方へ
『以前 糖尿病や高血圧や生活習慣病で通院していたのですが、仕事が忙しくなったり、金銭的に厳しくなったりして足が遠のいてしまって、薬もなくなってしまっているのですが、なかなか元のところには行きづらいのですが~』こういう方はまずは、とりあえず当院に電話してください。
通院継続の困難さ
糖尿病や高血圧など生活習慣病で以前は、通院していたが、なんとなく通院しなくなってしまった方、こういう方はたくさんいるはずです。
一度 遠のいてしまうと、なかなかもう一度受診することは、私がもしその立場になったとしたら、やはり躊躇しますし、行きづらいものです。私でもそうなのですから、そういう事情も十分 配慮いたしますのでまずは電話してみてください。
糖尿病は治療継続が肝心
特に、糖尿病の合併症を予防するためには、治療の継続が大切です。糖尿病は、改善、よくなることはあっても、治癒して治る、食事や運動、薬を中断できる病気ではありません(薬は減量することは可能ですが)そのため、合併症を予防するために治療を続けていくことが大切です。
治療を中断してしまう理由と回答
患)仕事(学歴)で忙しくついつい行きそびれてしまう。
医)話していただければ最大限、仕事、学業に差しさわりないように工夫します。
患)治療しなくても体調がいい。通院しなくても私は大丈夫だ。
医)糖尿病はある意味、症状が出た(例えば 足がむくむ、眼が見えづらくなる、足の感覚が鈍い、しびれる、すごくのどが渇く、頻尿、体重が減少するなど)時には手遅れになる場合もあります。
患)薬代など医療費が負担である。
医)中断前は内服なしでうまくいっていた、もしくは内服でうまくいっていた方でも、インスリン等の注射製剤を使用せざる得なくなり、結局負担が増えることがよくあります。
糖尿病は借金取り
私は、よく糖尿病は、借金取りに例えますが、その心は、借金取りが、どんなに逃げても地の果てまでウシジマくんのように追ってきて、つかまり、その際は、増えに増えた利子も含めて大変な思いをして支払わなければならない。
糖尿病も、どこまで治療から逃げて、始めは何ともなくとも、何かしらで(風邪が肺炎になりやすくなったり、抜歯や手術の際、糖尿病が悪すぎて治療できず、眼や心臓や腎臓、神経の合併症が出てしまい、)他の科の先生より再度、糖尿病の先生に回されることで、必ず向き合わざる得なくなります。
さらにそのときの治療は、加療していなかった時間と進んだ下記のような合併症が利子として加わり、中断前の治療より厳しいもの(金銭的にも)になります。
治療の重要性
もし治療を途中でやめてしまうと、心筋梗塞、眼の障害、腎臓の障害、神経の障害が進むもしくは、発症してしまいます。自己判断で治療中断せずにぜひかかりつけ医に相談をしてください。