掲載日2020-09-28

上手く使うと、とても頼りになる糖尿病の治療薬 GLP1製剤とは?


GLP1受容体作動薬ってどんな薬なの?

 ごらんのとおり注射製剤であり一見インスリン製剤と似ていますが全く違うものです。(今後、注射製剤でなく錠剤のGLP1製剤も近いうちに発売されますが、2020年現在にて)ヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP1)は血糖依存性(血糖が高くなったときだけ作動する)で、もともとヒトが持っているもので、その働きはインスリン分泌促進、食欲抑制、食物の胃からの排出遅延、など他にも多岐に及びます。しかし生体内ではすぐに分解されてしまうため、開発された分解されにくいGLP-1受容体作動薬の注射剤です。

2010年 まずビクトーザとバイエッタが販売され、いまでは種類も増えて2020年の段階で6種類とでております。大きく分けて、毎日打ち(daily)3種類と週1回打ち(weekly)3種類となっております。

GLP1製剤 毎日打ち(daily)

ビクトーザ皮下注18mg

バイエッタ皮下注5μg300

バイエッタ皮下注10μg300

リキスミア皮下注300μg

GLP1製剤 週1回打ち(weekly)

ビデュリオン皮下注用2mgペン

トルリシティ皮下0.75mgアテオス

オゼンピック皮下注0.25㎎SD 0.5㎎SD 1.0㎎SD

実はそれぞれ特徴があり、当院でもそれぞれその人に合わせて使い分けをします。GLP1製剤はうまく使うと、インスリンを打っている方であれば、そのインスリンの単位を減量することや、インスリンの一日の回数を減らせたりします。

また 食行動が改善することで体重の減量を計れる可能性もあり、とても興味深い薬剤です。ただその使い方にはそれなりの経験がある医師でないと上手くいかないことも往々にしてあるので、できればGLP1製剤の使用経験の豊富な医師のもとでGLP1製剤を使用することをお勧めします。

そして  さらに今では!!

 インスリン+GLP1製剤のミックス製剤も登場しております。現在利用できるのは2種類です。それぞれ

ゾルトファイ配合注フレックスタッチ

ビクトーザ(GLP1製剤)+トレシーバ(インスリン)

ソリクア配合注ソロスター

リキスミア(GLP1製剤)+ランタス(インスリン)

 もともとGLP1製剤とインスリンを両方使用していた方にとっては注射を打つ回数を2回から1回にでき、また薬の値段も、GLP1製剤、インスリン製剤を別々に買うよりGLP1+インスリン製剤の合剤のほうが安くなるという利点があります。

ちなみによくある質問について

Q:インスリンの回数を減らす、単位を減らすことはできないのでしょうか?

A:現在、インスリンだけでなく、GLP1製剤という薬剤を使用したり、内服と併用することで、一日に打つ回数を減らしたり、単位を減らすことも可能な場合もあります。

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