熱中症対策(2)
熱中症には2種類あります。屋外でなりやすい労作性熱中症、また高齢者で多い屋内で多い非労作性熱中症です。非労作性熱中症は数日以上かけて起こり、また基礎疾患 例えば心疾患 糖尿病 精神疾患、認知症 脳卒中などある人では屋内での熱中症になりやすいので注意が必要です。
増える都市部での熱中症
昔は、昼間は暑くても夜は気温が下がっていましたが、近年の都市部では、最高気温が30度以上の「真夏日」や、最低気温が25度以上の「熱帯夜」が、30年前に比べ、ほぼ2倍に増えています。高い気温が連続する時間が増加しているため、熱中症を起こすリスクは高まっています。
そのため下の図を見ても分かりますが2010年ごろより都会、都市部での熱中症が増えています。(もともと都会は人口が多いのでそのせいもあるかもしれませんが)
労作性熱中症と非労作性熱中症
ただ熱中症は屋外で発症するものだと思われがちですが、下の図のように熱中症には屋外で生じる典型的な労作性熱中症と 屋内で生じる非労作性熱中症があります。 非労作性熱中症は高齢者に起こりやすくまた、数日以上かけて屋内起こります。
また基礎疾患、例えば心疾患・糖尿病・精神疾患・認知症・脳卒中などある人では屋内での熱中症になりやすい(もちろん屋外でもですが)ので注意が必要です。
年齢別・男女別の熱中症による死亡数
これを踏まえて、図を見てると、65歳以下の方は男性が多いですがこれはいわゆる前述の労作性熱中症であり、屋外での熱中症患者が多く、それらは、屋外での仕事が多い男性が多く、これは短時間、数時間で急速に発症します。
一方、65歳以上になると屋内での発症が多くなり、そのため男女の差がなくなると考えられます(年齢が立つほど女性の母集団が多いこともありますが)これらは先ほど触れたいわゆる非労作性熱中症と呼ばれ、日常生活の中で徐々に数日をかけて悪化するのが特徴です。
それは加齢により気温に対する感受性や体温調節機能が低下してしまい、そのため気付かないうちに脱水症状に陥りやすからではないかと考えられています。また熱中症の死亡は実は屋内のほうが多く 屋内で、熱中症で死亡した人の90%はエアコンを使用していなかったというデータもあります。(2015年 東京都監査医務院)
クーラーをつけましょう。
繰り返し言いますが、昔とはすでに気候が違っているのです!!我慢せず、エアコンを使用しましょう。