糖尿病について最初のお話


掲載日: 2015-04-02

 糖尿病とは、からだを動かすエネルギー源となるブドウ糖が、エネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれてしまう→血液中のブドウ糖濃度が適切な範囲を超えて上昇してしまう病気です。

なぜそうなるかというと

 インスリンというホルモンが足りなくなったり、うまく作用しなくなってしまうからです。インスリンとは、からだの中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように、調節しています。ですので、インスリンが不足したりうまく作用しないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖が増えてしまい血糖が上がります。

症状は

 血糖値が著しく高くなると、のどの渇き、尿が多い、疲れやすい、体重が減るなどの症状が出てきます。糖尿病ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がありません。そのため検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いのです。糖尿病が疑われる人は、全国に2,210万人いると推定されていますが、その約40%はほとんど治療を受けたことがない人だと言われています。

では糖尿病を放っておくとどうなるのでしょう?

 糖尿病でなくなる人は、年間で約1万4千人くらい(平成19年人口動態統計)です。ただ一番重大な問題は、合併症です。症状がないからとほっておくと、、、  糖尿病に特有の合併症が起きます。血糖コントロールをできないと、糖尿病発症時から10~15年でこれらの合併症が出てきます。

いわゆる3大合併症 

(眼)糖尿病網膜症 (腎)糖尿病腎症 (神経)糖尿病神経障害 ちなみに糖尿病による腎臓障害で人工透析を始める人は、年間約1万5千人、糖尿病による視覚障害の発生も年間約3,000人います。また現在は、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、認知症 ガン 歯周病にもなりやすいと言われてます。

だからこそ

 糖尿病は”検査の病気”であり、自覚症状を目安にしてはよいコントロールはできません。当院では、糖尿病の指標として重要なHbA1c※1は受診当日すぐわかり、糖尿病性腎症の指標の尿中微量アルブミン検査・尿検査、動脈硬化の検査として頸動脈エコー・心電図検査もできます。

◆ 以前糖尿病と診断されたが、定期受診はされていない方
◆ 糖尿病と診断され通院しているが、近くの病院に移りたい方
◆ 糖尿病と診断されたことはないが不安で検査を希望の方
など、是非どんなことでも気軽にご来院ください。

※1HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、過去1~2ヶ月の血糖の平均値がわかる指標です。

ガイドライン

インスリン注射について

 当院ではインスリン外来導入も行なっております。現時点では、インスリン投与は残念ながら注射しかありません。注射に抵抗がある方や、注射を始めたら一生やめられなくなるのではないかなど不安も多いかと思いますが、インスリン注射をすると、自分のインスリン生産工場である膵臓を守ることになります。他院でインスリンが必要と言われたが納得がいかない方、不安な方も是非ご相談ください。

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