『HbA1c』と『空腹時血糖値』との違いは?


更新日2016-02-21
掲載日2016-02-17

 糖尿病の患者さんは来院時に空腹時血糖値とヘモグロビンエーワンシーを測ることが多いと思います。これはどのような意味を持っているのでしょう。意味を知っていると糖尿病の付き合い方も変わってきますよ。

まずは血糖とは? 血液中に糖がどのくらいあるかを調べます。

空腹時血糖

食事のあと、一定時間を空けた空腹状態でその時の血糖、110mg/dL未満が正常です。血糖は食事の時間や内容によって変動しやすいので(糖尿病の方は特に)健診では条件を一定にするため朝食を抜くようにいわれますよね?これはそのためです ちなみに随時血糖とは、食事の時間と関係なく測った血糖値を示します。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは?

 『血液中を流れる赤血球の中にあるヘモグロビンにブドウ糖がくっついたもの』をヘモグロビンA1c(以後、HbA1cと表記します)と言います。一度ヘモグロビンとブドウ糖がくっつくと離れず、赤血球が約120日の寿命を終えるまで離れません。ですので、HbA1cは過去1~2ヶ月前の血糖値を反映します。また、当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。

このHbA1cは、血糖(ブドウ糖)の濃度によって、ヘモグロビンとくっつく量が変わってきます。血糖が高いとよりたくさんくっつき「ヘモグロビンA1cが高い」ということになります。HbA1cは糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものです。

  HbA1c(%)=糖がくっついているヘモグロビン量/すべてのヘモグロビン量 糖尿病の合併症には3大合併症といわれる細小血管障害の「網膜症」、「腎症」、「神経障害」や大血管障害といわれる「心筋梗塞」や「脳梗塞」などがあります。これらの合併症を予防するためには、血糖値のコントロールがとても重要になります。

HbA1c 7.0%(NGSP値)未満が合併症予防のための血糖コントロールの目標値です。

 どうしてとりあえずHbA1c・7.0%以下を目指すべきかというと HbA1c・7.0%を超える辺りより合併症のリスクが増加するためです。(7.0%以下だとしても、できたらもっと下げたほうがもちろん良いわけですが、HbA1c7以上の方はとりあえず7.0%を目指すべきです。

実際、眼(網膜症)や腎症はご覧の通り、A1cが7を超えると悪化率が、急激に上昇します。

とりあえずまずは検診結果のHbA1cを体温に置き換えてみましょう。 HbA1c値に30を加えてみましょう。その数値を体温に置き換えてイメージするとどうでしょうか。 ヘモグロビンA1c値(NGSP値)   6%台→体温36度台で平熱に相当。   7%台→体温37度台で微熱傾向。 もう少し下げたほうがよい。   9~10%→体温が39~40度台の発熱に相当。入院も検討。 このようにイメージがつかみやすくなります。今現在、自分のHbA1cがどういう状態を意味しているのか把握しましょう。ここまで読んでいただき、気になる方がいましたら、当院では5~10分でHbA1cがわかります。ぜひまずは受診してみてください。


糖尿病について最初のお話

糖尿病とは、からだを動かすエネルギー源となるブドウ糖が、エネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれてしまう→血液中のブドウ糖濃度が適切な範囲を超えて上昇してしまう病気です。≫≫

糖尿病とはどう付き合っていけばよいのでしょうか?

「糖尿病を良くしなければならないことはわかるけど、でもそのためには食べたいものを我慢して、つらいことばかりではないの?」上達や長続きするコツは、「できるだけ楽しく付き合っていくこと」です。≫≫

『HbA1c』と『空腹時血糖値』との違いは?

糖尿病の患者さんは来院時に空腹時血糖値とヘモグロビンエーワンシーを測ることが多いと思います。これはどのような意味を持っているのでしょう。意味を知っていると糖尿病の付き合い方も変わってきますよ。≫≫