掲載日: 2021-07-16
バイオシミラー

バイオシミラー

 もともと少し値が張るインスリンもしかしたら少し薬代を減らせるかもしれません。バイオシミラーとは、既に承認されているインスリン(先行バイオ医薬品)と同等/同質の品質、安全性、有効性を示す医薬品のことで、先行バイオ医薬品より薬価が安く設定されているのが特徴です。

バイオシミラーとは

 ゆっくり、約1日効く持効型インスリンでは、すでに2015年にインスリングラルギン(先行バイオ医薬品:ランタス®)でバイオシミラーが登場し広く使用されています。

 そこに最近、普段は食事前もしくは食事後に打つ超速効型インスリンであるインスリンにもバイオシミラーが、インスリンリスプロ(先行バイオ医薬品:ヒューマログ®)として登場しています。

 インスリンはペン型製剤(使い捨て)とカートリッジ製剤がありますが、特にこのバイオシミラーのペン型製剤の薬価はかなり安く抑えられていて、薬代の負担も少なくできます。

薬代の比較

インスリングラルギンとインスリンリスプロの薬代の違いは次の通りです。

インスリングラルギン

ペン型製剤:先行バイオ医薬品 1キット 1,685円、バイオシミラー 1キット 1,316円 /カートリッジ製剤:先行バイオ医薬品 1筒 1,364円、バイオシミラー 1筒828円

インスリンリスプロ

ペン型製剤:先行バイオ医薬品 1キット 1,366円、バイオシミラー 1キット 1,258円 /カートリッジ製剤:先行バイオ医薬品 1筒 1,129円、バイオシミラー 1筒 586円

インスリンアスパルト

ペン型製剤:先行バイオ医薬品 1キット 1,817円、バイオシミラー 1キット 1,418円 /カートリッジ製剤:先行バイオ医薬品 1筒 1,267円、バイオシミラー 1筒 746円

現在使用できるインスリンのバイオシミラー

 インスリンでのバイオシミラーは以下の4つになります。
持効型ランタスのバイオシミラーは2種類があります。
超即効型は、ヒューマログのバイオシミラーとノボラピッドのバイオシミラーの2種類あります。

もし、薬代を少しでも安いとお考えの方は、かかりつけの先生に相談してみてください(必ずしも、みながバイオシミラーに変更したほうがいいわけではありませんので、まずはかかりつけの先生と聞いてみましょう)

持効型
インスリングラルギンBS注ミリオペン「リリー」
持効型
グラルギンBS注キット「FFP」
超即効型
リスプロBS注HU「サノフィ」
超即効型
インスリン アスパルト BS 注ソロスター NR「サノフィ」

バイオシミラーの薬代

 最近、バイオシミラーと呼ばれる安価になったインスリンも出てきております。薬剤費が気になる方は、気にせず、薬代が気になると相談してください。なるべく薬剤費を抑えるように考慮することもできます。

港南台内科クリニック