痛風・高尿酸血症


Date Posted: 2016-02-01

 高尿酸血症と痛風は男性に多い病気です。痛風になりやすいかどうかは、多少遺伝的素因が関係しています。また、最近は食生活の欧米化、アルコール摂取量の増加、体型の肥満化、ストレスの増加など環境要因の変化によって(戦後、間もないころは珍しい病気でした。)、患者さんの若年化が進んでいます。現在では30歳代でも発症する人が増えています。

痛風

 痛風は高尿酸血症が原因の尿酸結晶が組織に沈着することにより関節炎(痛風関節炎)を繰り返す疾患です。下肢の関節に好発する関節炎、特に足底の内側の出っ張り(第一中足趾節関節)に好発する関節炎で自然と改善することが特徴。

診断

 痛風はほとんどの場合、足底の内側の出っ張り(第一中足趾節関節)が赤くなり(発赤)、腫れてくる(腫脹)関節炎であるため見た目で診断がつくことが多いです。読んで字のごとく、痛風は(風にあたっても痛い)激痛を伴うが、自然と症状が改善します。しかし高尿酸血症を放置すると繰り返し慢性となります。

治療

 痛風の痛みに対し非ステロイド抗炎症薬を投与します。 痛みがあるときに尿酸の下がる薬は使用しません。 というのも血清尿酸値を急に低下させると痛風関節炎が悪化されるからです。 ただし今まで尿酸降下薬を飲んでいる方で痛風発作が起こった場合は、尿酸低下薬は中止せずに内服続行して下さい。 痛風のかげには必ず高尿酸血症があり  高尿酸血症が長く続くと結晶化した尿酸が、からだの中でいろいろな悪さをして関節炎を起こします。これが痛風です。ですから、痛風のひとは必ず高尿酸血症といえます。 しかし逆に高尿酸血症だからといって、必ずしも痛風とは限りません。

高尿酸血症ってどんな病気?

「からだの中の尿酸が多くなる病気です。」  高尿酸血症そのものは、なんの症状もありませんが、放っておくと尿酸が関節や腎臓などで結晶のかたまりとなって痛風や腎障害を引き起こします。高尿酸血症は尿酸値が7.0mg/dL以上の状態です。痛風,高尿酸血症は高血圧、高脂血症,糖尿病など動脈硬化を合併しやすいため、全身管理が必要です。高尿酸血症を治療しないで放っておくと、からだの中で多くなった尿酸が溶けきれずに関節などで結晶化し、痛風やさまざまな病気の原因になることがあります。ときには、腎臓に結晶化して尿路結石や腎障害を引き起こします。そのほかにも高尿酸血症の患者さんは高血圧症、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病を合併することが多く、動脈硬化が起こりやすくなるといわれています。このように、本当に恐いのはこれら合併症です。

高尿酸血症の治療

尿酸産生の多い患者さんには尿酸生成抑制薬で、尿からの尿酸排泄が少ない患者さんには尿酸排泄促進薬で治療しています。最近では痛風の型にとらわれずに治療できる薬が登場しています。患者の状態により薬を使い分けています。また尿路結石予防、尿酸を尿に排泄させるために多くの水分をとりましょう。脱水と冷えがよくありません。夏は脱水に、冬は冷えないように。またお酒も脱水を引き起こします。注意しましょう。どのくらいまでコントロールすればよいでしょうか? 体温で例えてみるとわかりやすいです。これは糖尿病のHbA1cでも使用されていました。尿酸の数値をみてそれに30を足してみてください。

  • 36度台 :普通
  • 37度台 :発熱? 体調悪いかもしれない、でも何とかなるかも
  • 38度台 :発熱、そろそろ薬必要か?
  • 39度台 :薬ないと、つらくなります
  • 40度以上:ヤバい

37度以上ならなんらかが必要になりますね。