港南台内科クリニック

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冬の乾燥肌 かゆみ

掲載日2018-02-07

それはヒートテックに代表される『保温下着』の影響も?

寒い冬、ヒートテックに代表される『保温下着』を着ている人は多いと思います(私もそうです)。しかしその『保温下着』が皮膚トラブル、乾燥肌→かゆみ もしくは 多汗→マラセチア毛包炎となることがあります。

冬はもともと空気も乾燥しており、室内ではさらに乾燥することが多いので乾燥肌となりやすく、かゆみで困る方が実は多いのです。しかし最近 ヒートテックに代表される保温下着を着る人が多くなり、それが乾燥肌を助長させる場合があることはあまり知られていません。

そもそも保温下着とは

皮膚表面から放出された水蒸気を繊維が吸収し(ここに東レの技術が)水蒸気が水に変わるときに発生する凝縮熱によって温める下着のことを言います。この凝縮熱での衣類内の上昇温度は商品によりばらつきがありますが0.5~2度上昇するといわれています。そのほとんどが吸湿性の高い化学繊維をメインに作られているのです。(綿や絹などの天然繊維が織り込まれているものもあります)

もともと冬は空気が乾燥するため、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹なりやすいのですが、保湿下着を着ることにより、さらに皮膚の乾燥がさらに悪化してしまい、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹になりやすくなってしまいます。 だれでも年をとってくると、程度の重い軽いはありますが、皮膚の乾燥が生じてきます。女性の方では40歳代から更年期以降、男性では60~70歳代を超えると皮脂分泌に関わるホルモンが減少し皮脂が欠乏しやすくなります。そのためその人らが保湿下着を着ると、かゆみが増してしまいやすいのです。

ですので、冬の皮膚のかゆみに悩んでいる方で、保湿下着を着けていたら、『綿100%の肌着に変える』もしくは少なくとも『皮膚の乾燥が強くかゆみが出ている間だけでも保湿下着を控える』だけでも良くなる方もたくさんいますのでぜひ試してみてください。

また入浴時に少なくとも冬は、体をナイロン製タオルでゴシゴシ洗うのは止めましょう。もともと皮脂が少なくなってきているところにさらに皮脂を落とすことで乾燥肌が助長されてしまいます。これでもうまくいかない際は、保湿剤等での加療も必要となる場合もあるので、医師に相談してください。

皮脂欠乏症(乾皮症)とは

冬の代表的なかゆみの原因です。皮膚の表面の脂(あぶら)が減少することにより皮膚の水分が減少して、乾燥を生じてしまう病気です。中高年者の手足、特に膝(ひざ)から下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。また、かゆみを伴い、掻(か)くと悪化して湿疹になったりします。

空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなりますが、夏には自然に軽快したり、治ったりしてしまうこともあります。逆に保湿下着による発汗、皮脂分泌の亢進によるマラセチア毛包炎にも注意が必要です。

マラセチア毛包炎とは

毛穴の中で真菌の一種であるマラセチアが増殖して起こる炎症で、汗のかきやすい夏に多いです。しかし保温下着を就寝中にも来ているなどにより、保温下着+布団で皮膚温が上がり汗、皮脂の分泌が亢進、マラセチア毛包炎になる方も増えています。この場合の対策は寝る前には保温下着を脱ぎ、綿の肌着を着ることを試してみましょう。

それでもよくならない場合は抗真菌薬も考慮が必要です。医師に相談してください。

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